国内最古の週刊誌である「週刊朝日」が今年の5月末で休刊になるそうだ。
休刊といっても実際は廃刊だろう。
「週刊朝日」の創刊は1922年、100年の歴史に幕を閉じることになる。
2012年7月~9月の平均印刷部数は約20万部であったが、昨年の同時期は約7万4千部にまで落ち込んでいたそうだ。
これまでに「週刊朝日」は何度も買って読んだことがあったが、ここ10年くらいはまったく買わなくなっていた。正直、おもしろくなくなってしまったからだ。
昨年の安倍元首相銃撃事件後、自民党議員と統一教会の問題が表沙汰になった。
「週刊文春」や「週刊新潮」がこの問題を頻繁に取り上げるようになっても、「週刊朝日」はなかなか取り上げなかったように感じた。
取り上げないどころか、この問題を避けているような印象を受けた。
もちろん、毎週チェックしていたわけではなかったが。
私個人としては、すっかり興味がわかない雑誌になってしまった。
「週刊朝日」には「山藤章二の似顔絵塾」という投稿コーナーがあって、常連さんたちのイラストが掲載されていた。
常連さんたちにはそれぞれ独特の作風があって、見ていてとても楽しかった。
実は、大学時代のN先輩はこのコーナーの常連で、頻繁に掲載されていた。
常連さんたちで合同展覧会も行っていたようで、Nさんから招待状を頂いたことがある。
その時は予定がつかず行けなかったのだが。
ネットニュースで「週刊朝日」の休刊を知り、Nさんの顔が浮かんだ。
Nさん、寂しがっているだろうな。
ネット時代なので、紙の週刊誌が生き残るのは難しいのだろう。
最近はまったく買わなくなったとはいえ、昭和生まれで雑誌とともに育った人間としては、「週刊朝日」の休刊は少し残念である。